2018年3月29日木曜日

東大女子の悩みって何よ? それってちょっち贅沢ななやみね

東大女子の悩みって何よ? それってちょっち贅沢ななやみね 「1年生のサークル選びのとき、東大の女子が入れない東大のテニスサークルがあることを知って、『何それ? どういうしくみ?』みたいな(笑)。そもそもそんなルールがまかり通っていること自体に驚きました」 東大には、東大の女子学生が入ることのできないサークルが多数存在する。有名なのは、テニスサークルだ。東大男子が入れるテニスサークルは主なものだけでも20以上あるのに、その中で東大女子を受け入れているのは実質的に2つしかないと言われている。 2016年3月、東大は副学長名義で差別的なサークル勧誘を見直すようにと文書を出した。しかしかつて東大のテニスサークルに所属していた40代の男性はこう説明する。 「東大にはそもそも女子が少なく、サークルの中での男女比率を同等にしようと思うと、すべてのテニスサークルに女子が行き渡りません。だから外部から女子を招くしかありません」 しかし単なる数合わせなら、東大女子を締め出す必要はないはずだ。 「女子大女子と東大女子をいっしょにすると、そこにはやっぱり温度差が生まれやすい。また、たくさんあるサークルにただでさえ少ない東大女子がばらけてしまうと、東大女子同士の横のつながりが広がりにくくなります。それで必然的に棲み分けが進んだのではないでしょうか」 だとすれば、大学が発した文書は、学生への無茶ぶりともいえる。そして実際、いまもサークル活動の実態はなんら変わっていない。 東大は「2020年までに学生の女性比率30%」を掲げている。だが、2017年5月1日時点での学部学生における女性の割合は、19.4%。京都大学の女子学生比率は22.4%、一橋大学は28.3%、東京工業大学は13.1%、東京外国語大学は65.6%、慶應義塾大学は35.5%、早稲田大学は37.8%である。 世界のトップ大学と言われるハーバード、イェール、プリンストン、スタンフォード、ケンブリッジ、オックスフォードの学部学生の男女比はほぼ半々。理系のイメージが強いマサチューセッツ工科大学でさえ、女子学生が約46%を占めている。 東大 1982年5月1日時点での学部学生の女性比率は約7%だったというから、この35年間で3倍近くに増えたという見方はできる。しかし実は2003年には18%、2005年には19%をすでに超えており、それ以降はほぼ横ばい状態なのだ。「2割の壁」が越えられない。 そこで2016年11月、東大は一人暮らしの女子学生向けに月額3万円の家賃を補助する制度を導入することを発表した。 これに対しては、男子志願者に対する逆差別ではないかという批判も噴出した。そこだけを見ればたしかに不平等だ。しかし問題はそこだけではないのである。 「早稲田、慶應あたりのひとたちに対しては、勝手にこっちが気を遣っちゃうことはあります。もしかしてこの中に東大を不合格になっていまでもそれを引きずっているひとがいたらどうしようと。完全に余計なお世話だとは思うんですけど」